「きいてほしいの、あたしのこと—ウィン・ディキシーがいた夏」 [映画]
「HACHI」もいいけど、犬モノ映画ならわたしはこれを推します。
しかも、夏休みまっただ中の今時機の風情にぴったり。
「Because of Winn-Dixie」
邦題は「きいてほしいの、あたしのこと—ウィン・ディキシーがいた夏」ていう、長くてウザめのクサそうな題名で勘弁してほしいんだけど、映画そのものは甘くなくクサくなく大人の鑑賞に耐えるほろ苦テイスト。
あ、死なないです。涙の別れとか、劇的でアレな逸話はなし。そういう地味目なところも好き。
引っ越してきたばっかりの少女オパールは、友達も居なくって父ちゃんも忙しくって母ちゃんは訳ありで居なくって、いつもひとりぼっちでいたんだけれども、一匹のはぐれ犬ウィン・ディキシーに出会い、友達になる。
この犬は秋田犬みたいにきりっと凛々しい犬じゃなくって、モサっとしててどことなく剽軽な、すっとぼけた味のあるデカ犬(ピカデリー・シェパードとかいうらしい)。口角をあげる表情が屈託なくニコっと笑ってるように見えて、黒目の黒々とまるい目が愛嬌で、なんともイイ。風情のあるやつ。
で、オパールはウィン・ディキシーに導かれるように、町に住まういろんな人に出会い、問わず語りな話を聞かせてもらう。
この、オパールに出会う大人たちが、子どもや犬を見くびってなくてイイ。いろいろと訳ありの大人の悲しみとか切なさとか無常観みたいなものを、ヘンな甘さで誤摩化そうとしない。
盲目の老女は、失明の原因であるらしい酒の瓶、それも大量の瓶を木から吊るしている。
熱気をはらんだ空気感、犬と少女と老女が佇む、大きな木の枝から大小の瓶が吊るされて風にゆれる。
濃厚な夏の気配、そこはかとない儚さ切なさが漂い、ほのかに甘苦い。
詩情である。
いい画だと思う。
夏の風情のセンチメンタルと、剽軽で愛嬌のある犬の組み合わせが絶妙にハマっていて、良。
かなりめにお薦めな逸品なのです。
しかも、夏休みまっただ中の今時機の風情にぴったり。
「Because of Winn-Dixie」
邦題は「きいてほしいの、あたしのこと—ウィン・ディキシーがいた夏」ていう、長くてウザめのクサそうな題名で勘弁してほしいんだけど、映画そのものは甘くなくクサくなく大人の鑑賞に耐えるほろ苦テイスト。
あ、死なないです。涙の別れとか、劇的でアレな逸話はなし。そういう地味目なところも好き。
引っ越してきたばっかりの少女オパールは、友達も居なくって父ちゃんも忙しくって母ちゃんは訳ありで居なくって、いつもひとりぼっちでいたんだけれども、一匹のはぐれ犬ウィン・ディキシーに出会い、友達になる。
この犬は秋田犬みたいにきりっと凛々しい犬じゃなくって、モサっとしててどことなく剽軽な、すっとぼけた味のあるデカ犬(ピカデリー・シェパードとかいうらしい)。口角をあげる表情が屈託なくニコっと笑ってるように見えて、黒目の黒々とまるい目が愛嬌で、なんともイイ。風情のあるやつ。
で、オパールはウィン・ディキシーに導かれるように、町に住まういろんな人に出会い、問わず語りな話を聞かせてもらう。
この、オパールに出会う大人たちが、子どもや犬を見くびってなくてイイ。いろいろと訳ありの大人の悲しみとか切なさとか無常観みたいなものを、ヘンな甘さで誤摩化そうとしない。
盲目の老女は、失明の原因であるらしい酒の瓶、それも大量の瓶を木から吊るしている。
熱気をはらんだ空気感、犬と少女と老女が佇む、大きな木の枝から大小の瓶が吊るされて風にゆれる。
濃厚な夏の気配、そこはかとない儚さ切なさが漂い、ほのかに甘苦い。
詩情である。
いい画だと思う。
夏の風情のセンチメンタルと、剽軽で愛嬌のある犬の組み合わせが絶妙にハマっていて、良。
かなりめにお薦めな逸品なのです。
>詩情である
いい画の作品なのですね。
風情ある作品のようで、心にとめておきますね。
by yutake☆イヴ (2009-08-16 23:01)
yutakeさん、コメントありがとうございます。
とにかくこのモサ犬ウィン・ディキシーがいいんですけど、犬の魅力をさっぴいてもいい映画だと思うんですよね。
機会があったら観てみてくださいね。
by シロタ (2009-08-17 08:55)