「トイレット」 [映画]
ビミョー(笑)。
決して退屈したわけじゃないし、ところどころクスッと笑えるヘンな間のユーモアを堪能、楽しんだんだけど、なんかこう、一抹の物足りなさが。
「かもめ食堂」観たときの不思議感、きのことかプールのとこなんかの、ヘンに納得する不思議な感覚とか、ほのぼのしてるようで水面下にすごく重く厳しいものを潜めているような、妙にざわざわする怖さ、そういう、薬とすれすれの毒みたいなものが足りないのかも。
もっと怖ヤバくしてくれてもよかったような。
それにしても、あんな無音でただ餃子食べたり煙草吸ったり、トイレから出てきてため息ついたり、それだけの画ヅラに全然退屈しないで、むしろ引き込まれて観ちゃうってのはどういうことなんだろう。
細かいとこ、モーリーのスカートとか、ばーちゃんの靴、バス停の不思議おばさんの着こなしとかがいちいち素敵だった。詩のクラスの乙女チックぶりぶりガールの蝶々ポエムのウザキモさも極上で吹いた。リサにお金くれるときのばーちゃんのちらっと目線とか、たったふたことのばーちゃん台詞のスーパークール、ラストの「あっ」のオチとか、なんだかんだで細部の味わいがしみじみ印象に残りますのな。
あと、センセーが我が家の愛猫・小梅に激似で個人的見どころでした。微妙な灰色とかはっきりしない縞模様とか、そっくり。
それにしても、上映前「スープ・オペラ」「マザーウォーター」と立て続けに似たような映画の予告が流れて、如何なもんかと思う。印象が似過ぎてて興醒め。
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