「スコット・ピルグリム vs. 邪悪な元カレ軍団」 [映画]
先般、日常を取り戻そう、的なことを書いたけども、計画停電が収まったくらいからああっという間に普段通りいつも通りな生活に戻り、それはそれで喉元過ぎればなんとやら的なヌルさにも思えてどうなんだろ、と、もやもやしつつ、それはそれとして観てきたバカ映画。はははは。
→「スコット・ピルグリム vs. 邪悪な元カレ軍団」公式サイト。こっちでも予告篇が見られます。音注意。
ゾンビ映画のパロディ「ショーン・オブ・ザ・デッド」、ポリスアクションもの「ホット・ファズ」に続いて、ゲームと漫画ネタがたっぷりこってり引用されたサブカル風味満載コメディ。ってことらしい。原作知らんしゲーム全然やんないんで元ネタが今イチわかんないけども、それでも結構笑った。
ともかくバトルシーンがおもしろ過ぎ。
チラシには「私とつきあいたいなら、7人の元カレを倒して!」とか書いてあるけど、そういうバトルではないような。
つか、なにがどうしてバトルに至ってんのか今イチ全然皆目わからず、唐突に敵が仕掛けてくるいきなり加減なんだけど、その無意味っぷりモチベーション不明っぷりも含めておもしろ過ぎ。
無闇なハイテンションとか、集中線や書き文字の効果とか、漫画・アニメ・ゲーム的な要素が過積載気味に大盛り、もー笑った笑った。
敵キャラが素敵過ぎる。
しょっぱなのインド人キャラはインド映画のミュージカル要素まで盛ってあって大喜び、大仰に名乗ってポーズを決める少年漫画バトルのお約束をきっちりこなすのにもけらけら笑った。
カタヤナギ・ツインズはそのキャラ名だけで吹いた上に、爆音キーボードの山積みアンプからドラゴン咆哮てなにそれ(笑)。
いっちお気に入りは菜食主義者(ヴィーガン)超能力ベーシスト。髪逆立って目が光ってて女殴るノリノリの悪っぷりでもーワルいワルい超ワルい。そんでその悪パワーの源が菜食主義っていう、ある種の菜食主義者の狭量さを皮肉った感もあるおちょくりっぷりに大ウケ。主人公に騙されて牛乳を口にしてしまい、ヴィーガン警察(?)に菜食パワーを奪われるあたり、最強にバカ。ていうかヴィーガンっていったいどうゆう扱いなんですかねヒドす(笑)。
ラスボスはなんか今少し薄い気もしつつ、前半のキャラが濃ゆ過ぎなのかもしれんが。
ネガ・スコットには超ウケた。最高。
主人公の周辺キャラも際だってて素敵。
ルームメイトのウォレス、主人公の親友ポジションなのにヒトゴト感全開+ビッチなゲイっぷりの我が道突っ走りな様に感嘆。うん、主人公もその彼女もバトルもどーでもいいよね(いいのかw)。
小うるさい妹とか小姑くさいメガネ娘とか小心ギターボーカルとかキレドラム娘とかが隙間を埋めてくんのもじわじわクる。
何より、思いこみ激しそうにウザくてイタいナイブスちゃん最高。後半のバトルにねじ込んでくる強引さとか凶悪にウザいんだけど、うっかり可愛い。アクションもしゃきしゃきキレがあって、比べると一応ヒロインであるはずのラモーナがどんくさく見える。てか、ラモーナどうでもいい。ナイブスの方がいいじゃん。
ちょい難なのは敵&脇役に比べて主人公スコット&その彼女ラモーナの存在感が薄くてどうでもいい感漂っちゃってるとこ。
なんかあんまり魅力的に見えないつーか、どして君らはその相手でなくちゃならんの?ていう説得力がなくってですね。
いやまあ、そんなん個人の好みとか思い入れであって説明不能な心持ちなのかもしれんが、スコットがどれくらいラモーナに惚れ込んでんのかってとこが戦闘意欲につながるわけなんじゃないすか、ってのに、全然この二人がお話を牽引していないと思うの。
敵キャラもラモーナの元カレを強調しつつ、ラモーナ眼中にない。どいつもこいつもラモーナ放置、皆さん“強い俺さま”を確認すんのに邁進爆走。
なんかコレひょっとして、全編スコットの心象風景、スコットから見たセカイ、なのかなーとも思いつつ。原題は「Scotte Pilgrim vs. the World」つって、仮邦題は「スコット・ピルグリム vs セカイ」だったのね。
で、好きになった彼女の過去が気になりまくるあまり要らんこと掘り下げて彼女そっちのけでバトる空回りだったり、“彼女が好き”というより“イケてる彼女が居る俺カコイイ”な、自己中心的なセカイ。なのかなー。そんで、バトルを通じて人間的にちょこっと成長する、とか、そういう話ですかね。
にしてもなんか辻褄あわないっつか、うーん、筋立てはなんかちょっとアレな気がする。
なのに、妙にまとまり感があって、華々しく破綻してる感じではないのが不思議。
テンポのよさとか、スマートな小気味よさがあって、なんかセンスいいんだと思う。
まあ筋立てはともかく、かっトんだバトルシーンだけでも見物でした。
あ、あと音楽カッコいい。相変わらず。
好みは分かれるかもしんないです。
「ホット・ファズ」が気に入れば観てみてもいいかも。
→「スコット・ピルグリム vs. 邪悪な元カレ軍団」公式サイト。こっちでも予告篇が見られます。音注意。
ゾンビ映画のパロディ「ショーン・オブ・ザ・デッド」、ポリスアクションもの「ホット・ファズ」に続いて、ゲームと漫画ネタがたっぷりこってり引用されたサブカル風味満載コメディ。ってことらしい。原作知らんしゲーム全然やんないんで元ネタが今イチわかんないけども、それでも結構笑った。
ともかくバトルシーンがおもしろ過ぎ。
チラシには「私とつきあいたいなら、7人の元カレを倒して!」とか書いてあるけど、そういうバトルではないような。
つか、なにがどうしてバトルに至ってんのか今イチ全然皆目わからず、唐突に敵が仕掛けてくるいきなり加減なんだけど、その無意味っぷりモチベーション不明っぷりも含めておもしろ過ぎ。
無闇なハイテンションとか、集中線や書き文字の効果とか、漫画・アニメ・ゲーム的な要素が過積載気味に大盛り、もー笑った笑った。
敵キャラが素敵過ぎる。
しょっぱなのインド人キャラはインド映画のミュージカル要素まで盛ってあって大喜び、大仰に名乗ってポーズを決める少年漫画バトルのお約束をきっちりこなすのにもけらけら笑った。
カタヤナギ・ツインズはそのキャラ名だけで吹いた上に、爆音キーボードの山積みアンプからドラゴン咆哮てなにそれ(笑)。
いっちお気に入りは菜食主義者(ヴィーガン)超能力ベーシスト。髪逆立って目が光ってて女殴るノリノリの悪っぷりでもーワルいワルい超ワルい。そんでその悪パワーの源が菜食主義っていう、ある種の菜食主義者の狭量さを皮肉った感もあるおちょくりっぷりに大ウケ。主人公に騙されて牛乳を口にしてしまい、ヴィーガン警察(?)に菜食パワーを奪われるあたり、最強にバカ。ていうかヴィーガンっていったいどうゆう扱いなんですかねヒドす(笑)。
ラスボスはなんか今少し薄い気もしつつ、前半のキャラが濃ゆ過ぎなのかもしれんが。
ネガ・スコットには超ウケた。最高。
主人公の周辺キャラも際だってて素敵。
ルームメイトのウォレス、主人公の親友ポジションなのにヒトゴト感全開+ビッチなゲイっぷりの我が道突っ走りな様に感嘆。うん、主人公もその彼女もバトルもどーでもいいよね(いいのかw)。
小うるさい妹とか小姑くさいメガネ娘とか小心ギターボーカルとかキレドラム娘とかが隙間を埋めてくんのもじわじわクる。
何より、思いこみ激しそうにウザくてイタいナイブスちゃん最高。後半のバトルにねじ込んでくる強引さとか凶悪にウザいんだけど、うっかり可愛い。アクションもしゃきしゃきキレがあって、比べると一応ヒロインであるはずのラモーナがどんくさく見える。てか、ラモーナどうでもいい。ナイブスの方がいいじゃん。
ちょい難なのは敵&脇役に比べて主人公スコット&その彼女ラモーナの存在感が薄くてどうでもいい感漂っちゃってるとこ。
なんかあんまり魅力的に見えないつーか、どして君らはその相手でなくちゃならんの?ていう説得力がなくってですね。
いやまあ、そんなん個人の好みとか思い入れであって説明不能な心持ちなのかもしれんが、スコットがどれくらいラモーナに惚れ込んでんのかってとこが戦闘意欲につながるわけなんじゃないすか、ってのに、全然この二人がお話を牽引していないと思うの。
敵キャラもラモーナの元カレを強調しつつ、ラモーナ眼中にない。どいつもこいつもラモーナ放置、皆さん“強い俺さま”を確認すんのに邁進爆走。
なんかコレひょっとして、全編スコットの心象風景、スコットから見たセカイ、なのかなーとも思いつつ。原題は「Scotte Pilgrim vs. the World」つって、仮邦題は「スコット・ピルグリム vs セカイ」だったのね。
で、好きになった彼女の過去が気になりまくるあまり要らんこと掘り下げて彼女そっちのけでバトる空回りだったり、“彼女が好き”というより“イケてる彼女が居る俺カコイイ”な、自己中心的なセカイ。なのかなー。そんで、バトルを通じて人間的にちょこっと成長する、とか、そういう話ですかね。
にしてもなんか辻褄あわないっつか、うーん、筋立てはなんかちょっとアレな気がする。
なのに、妙にまとまり感があって、華々しく破綻してる感じではないのが不思議。
テンポのよさとか、スマートな小気味よさがあって、なんかセンスいいんだと思う。
まあ筋立てはともかく、かっトんだバトルシーンだけでも見物でした。
あ、あと音楽カッコいい。相変わらず。
好みは分かれるかもしんないです。
「ホット・ファズ」が気に入れば観てみてもいいかも。
昨日、観てきました~♪
昔からよくあるんでしょうか、
個人的には『チェイシング・エイミ―』や
『ハイ・フェデリティ』あたりから知り始めた
欧米の「ポップでサブカル趣味散りばめつつ恋愛の痛い部分を突く」
系譜の作品ですよ、という
その目配せの為に
ラモ―ナは『エターナル・サンシャイン』のヒロインを
コピーさせられてるように見えました
あと、どうしても去年見たサマーと比べちゃって弱いなって.
断然ナイヴズ派です!
これ日本のハーレムアニメなんかにも通じると想うんですが
「憧れの女性に一途な自分」を美化する男の
自分に目をつぶってるとこを見た気がしました
本当は一途じゃなく
身近に女子高生をキープしちゃってる
実際にそう簡単に女子高生をキープできるかはともかく
どんなに一途を気どっていても
傍にナイブズみたいな子いたらキープしちゃうくらいの邪さは持ってるだろうと.
特にオタクは!
前半から、頭抱えて「あ痛たたたあ」と笑いながら見てました^^;
by ヒノキオ (2011-05-28 23:41)
あ、そうか言われてみれば「エターナルサンシャイン」のコですね。
髪をやたらに染め変えたりするのとか、過去こだわりとか。
でもやっぱナイヴスちゃんですよね!
ハーレムアニメってなんぞ?ってググって、うへえって閉口しましたが、本命以外から熱烈に思われちゃう罪なアタシ、なんていう図は少女漫画や韓流ドラマでもおなじみだったりしますねー。「花より男子」とか「美男ですね」もそうだった。
そこいらへんはオタも非オタも変わらないのかも<本命以外もキープな邪さ。
ていうかスコットってそんなにオタクっぽくもなかったような。
by シロタ (2011-05-29 14:54)