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年末年始に観たあれこれ [映画]

年末年始にTVでやってた映画いくつか。
作業しながら、たらたら ながら観 しちゃったやつもある。
録画したもののまだ観てないのもあるな。

最近映画館で映画観てないなあ。一番直近で観たのは、タルコフスキー「鏡」@早稲田松竹、あいにくの寝オチ。
今んとこ楽しみなのは2月の「TIME」、待望のアンドリュー・ニコル新作。



「ギター弾きの恋」
TOKYO MX TVで日曜の昼間にシアター092って枠があって、そこでぶっつづけCMなし・洋画の場合は字幕、で映画やってんのがすごくよい。今までにも溝口健二特集とかヌーベルバーグ特集とか、古めのやつとかもがっつりやってくれたりして大変重宝。たまに電波状況がよくなくて録り逃がすんだけど。ちなみに今月は京マチ子特集ですって。

で、ウディ・アレン特集やってたとき録画しといたやつ。
音楽がすっごいよかった。
お話も、割に主人公との距離が近過ぎないつーか、冷めて放っといてる感じが好感。
それでいてあぶなっかしーなーあいつはまったくよー的な、見守るような感じもあって、その距離感のセンスが好き。憎めないなー。
で、とにかく音楽。音楽すばらしい。



「しゃべれどもしゃべれども」
へー。あんまし期待せずに観たんだけど、悪くないかも。説明し過ぎない感じが好感。
香里奈の仏頂面がイイ。「もっと○○なら愛されるのに(失礼な言いぐさだ)」、とかそういう抑圧に全身で苛立ってる感じ。ていうかどんだけ仏頂面娘が好きなのかわたしはw
子役の子の関西弁が気持ちいい。音程とかリズムとか、ころっころ転がる感じ。
元野球選手のおっさんがふっきれて毒舌ズバズバ系野球解説員として人気を博す、とかいう展開を期待したのに当てが外れて残念。
主人公はかなりめにどーでもよかった。主人公なのに。



「ゴースト もう一度抱きしめたい」
え、いんじゃないのこれ。
つか、煮しめの仕込みしながらだらだら観ちゃったんだけども、つまりそのくらいの扱いであってすんばらしく素晴らしいというには憚られるんだけども、そんなに悪くなくね? ていうか元ネタの「ニューヨークの幻」も意外と隙のある出来だったりすんじゃね?
で、わりと忠実に原作映画をなぞってて、元ネタ知ってる人ほど楽しめるようになってる。
ろくろまわすとことか、コイン持ち上げるとことか、アノ名場面が! こうきたか! ていうお楽しみ。
最後のお別れんとことか、「ニューヨーク」より沁みるかも。
冒頭場面の反復によって幸福だった頃を否応なく思い出させ、それが失われた悲しさが儚いほろほろ感つーか、夢の中の淡い時間感覚と相まってせつねえ。
悲しくて辛い現実を受け入れること。そして互いに幸福を願う思いにじわっとクる。



「ハッピーフィート」
うわ。なんだこれひどい。
パッケージの表紙のかわいい子ペンギン期待してたのに、ハンパに羽毛変わりかけの主人公が激しくかわいくない。話もとっちらかってる。
人間社会と絡ませる意味あんのかなこれ。踊るペンギンは珍しい芸をして人間を楽しませて役に立つから、魚食わして保護りましょう、っていまどきそんな植民地主義なオチでいいんすかね。
心の声を自分らしく歌って表す、とか言いながら皆同じであるべきていう同調圧力キツキツなペンギン社会がエグい。しかも、歌ウマ偉い→ダンスウマ偉いに代わっただけで、結局は多様な価値観の認められない様子が、見分けのつかないペンギンたちの揃いまくったダンス場面に表れてるようで気味悪い。
いろんな意味で華々しく破綻してて、つか、どうしてこんな出来になったんだろ。



「おくりびと」
納棺師っていう職業にのっかりすぎな気もするけど、でも、おもしろかった。山崎努がイイ味。モッくんの所作が美しい。全体に誠実な印象。
地元の友人や妻の偏見差別ぶり&改心ぶりが典型的過ぎて浅い気もしたけど、こんなものなのかなあ。
モチーフがモチーフだけに、亡くなられる人を取り巻くドラマに、泣いたり、しみじみ越し方行く末を思ってみたり、ちょっと笑ったりした。











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