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最近観たあれこれ [映画]

主にTV放映を録画しといたやつ。
「ミッドナイトアートシアター」「映画天国」は、時々「おっ、これは」て気になるのをやってくれたりして侮れない。「シアター092」はシブい。「午後のロードショー」はタマ数が多いので数うちゃ当たる的にたまに好みに当たる。


「ラースと、その彼女」
ナイーブな青年がラブドールを恋人にする、とかいうあらすじに、なんかキワモノっぽいつーかエグめのコメディなのかなーとか思ってたんだけど、全然違ってとてもセンシティブな、丁寧な映画でござった。
まるでカウンセリングの過程を見ているかのような。
主人公に対する周囲の人たちの距離感が近過ぎず遠過ぎず、ほどよい見守り感でイイ。お医者さんがミョーにカッコいい。物事に動じない感じがクール。


「上を向いて歩こう」
映画的にはどっちゅーことねんだけど、高橋英樹!が超ぉぉぉぉぉぉカッコいい。正統派ハンサム。つか、今もカッコいいよね…。


「あにいもうと」
京マチ子が超絶色っぽい。お昼寝してるとことかヤバい。後半の商売女ふうなあだっぽさもうわーってなる。
兄妹喧嘩の寸前の、首の後ろがちりっちりするような緊張がたまらん。おはぎ食べながらぎろぎろにらみ合うの。また喧嘩が無駄に激しくって、何故にそんなひっぱたいたりすんのかお兄ちゃんは。つーか昔は女殴るなんざどってことねえ、な世界だったのかも。やだやだDV男がデフォなんてやな時代だねえ。


「ミスト」
うぎゃあああああああ。もーコレ観るんじゃなかった。超イヤ。記憶消したい。
クリーチャーがかなりめの迫力で気持ち悪い。閉塞した空間で緊張を強いられ、不安と恐怖からカルトにとりこまれてく人間模様がリアルに最悪怖い。結末がまた容赦なくぶちぶち希望を潰してくれやがる。後味極悪。
かといって結末がアレじゃなければいいのかっつーとそうでもない気もする。
これはこれで、非情で無惨で救われないクソな世界をものすごい完成度(出来不出来で言ったらすげえクオリティ高いんだと思うのよ。好き嫌い的には大嫌いだけどな!)で徹底的にやってくれやがったってことでアリなのかもしれないけど、わたしゃヘタレなんでそういうの観たくないんですよったらうわあああん(マジ泣き)。


「ヴィレッジ」
ヘンな緊張感がたまらん。ピリピリに張りつめつつ、どこか諦めが漂ってるような。
ブキミ村の住人たちの茫洋とした表情がブキミ怖い。村の景色が牧歌的にきれいなのがまたブキミ感倍増。でもこーいうの好きかも。
画ヅラもいい。ブキミ寂し悲しきれい。空気感が繊細で、人物の肌や金髪がやたらきれいに映る。
ブキミ村の秘密が、少しずつ、徐々にレンズの焦点が合ってくみたいに明らかになるのが、推理小説の謎解き的に気持ちいい。


「マンマ・ミーア!」
ミュージカルのノリってハマれないとキツいよね…なんでいきなり歌い踊り出すのさテンション高すぎだよ君らさすがにサムいよその展開…、とかヒキ気味で観てたんだけど、あまりのハジケっぷりにしまいには、すいませんわたしが間違ってました、って折伏された。楽しむのが正しい。
おばさま・おじさま達が素敵すぎる。しわとかたるみとかもったりした肉付きの体格や表情がすっごく魅力的。若者らも素敵なんだけど、なんか物足りなく見えてくる。
エンディングのキラッキラなドナ&ザ・ダイナモスには口開けて見入った。ペンライトとか名前入りモール飾りうちわとか振りまくりたい。
このようなオトナげないおばさんになりたいわー、などと思った。ステキ。


「マダガスカル」「マダガスカル2」
これはレンタルで。いつのまにかTSUTAYA旧作100円になっとったのな。
このテの安心して観てられる感、この頑丈さはスゴい。キャラ任せのだるだるなお話(特に2なんてNYのおばさん任せってアリなのか)も画ヂカラで見せきるつーか、カートゥーンな動きが気持ちよくってつい観ちゃう。
ちっちゃい子どもをおとなしくさせとくのに重宝される系のかなり強力なやつと思われ。
踊るのスキスキ♪なダンスんとこは繰り返して観ちった。やっぱりキング・ジュリアン様最高。








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コメント 3

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タニプロ

「ラースと、その彼女」公開当時は主演のライアン・ゴズリングが、のちにイケメン俳優として引っ張りダコになるなんて予想もしてませんでした。最近だと「ドライヴ」とか。

「ミスト」って今観るとピンと来ないかもしれませんが、イラク戦争時のアメリカ批判映画とも受け取れるんですよね。「ミスト」が公開された年のアメリカ映画って他にも暗い映画が目立ってたような記憶があります。

by タニプロ (2012-09-21 23:13) 

タニプロ

「ミスト」

霧の奥、見えないところから現れる正体不明の敵=テロリスト。

その中で怯え、争う軍人たちやキリスト教原理主義者たち。
by タニプロ (2012-09-22 00:00) 

シロタ


タニプロさん、いらっしゃいまし。コメントありがとう。


>ライアン・ゴズリング

ほー、活躍されてる方なんですねー。知らんかった。
カンケーないけど最近気になってるのはジョセフ・ゴードン=レヴィットさん。
こないだ「インセプション」観てから気になり始めました。
「ダークナイト・ライジング」は観てないです。ていうかダークナイトシリーズ全然観てないもんで。



>「ミスト」
>イラク戦争時のアメリカ批判映画とも受け取れる

これはもう記憶を消したいので必死で忘れる努力中なのですが、そうするとますます気になってしまうというw もーすっごいヤだ。

911同時多発テロ後のイラク侵攻あたりってことですか。なるほどねー。
いろんな読み取り方ができそうですね。

いま現在の日本の社会にもあてはまったりして。
閉塞した状況で不安と恐怖から他者を攻撃し始める、とかさ。


by シロタ (2012-09-24 13:08) 

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