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最近またいろいろ観た [映画]

なんかこう、複数タイトルだらだら書くのはいいんだけど、だらだら書き過ぎて記事いっぽんぶんにまとめたほうがよかないか、でも一本にするには文章量足りないかもねえ…ていうどうでもいい前置きしつつ、結局複数タイトルだらだら書き散らしてるよ、っていう。だらだら万歳。


「インセプション」
テレビ放映で観た後、えらいことお気に入り。こーいうの好き。すごく好き。DVD買っちったぜ。
うすーく病んでる感じ、夢の中の危うい感じが大変ステキだ。
憂い顔のディカプリオさんも良。「(500)日のサマー」のほわほわ人の好い青年くんの印象しかなかったジョゼフ・ゴードン=レヴィットくんが仕事デキるマンになっててグッとキた。オールバックで三揃えなんか着ちゃってかーっこいいじゃーん。
コブの心の中の妻の存在感がイイ。妻の姿をした悪夢、怪物的に禍々しく恐ろしい、と同時に、優しく儚くせつない思い出でもあって、その揺れがもどかしく悲しい。黄泉の国に死んだ妻を訪ねるオルフェウスのお話思い出した。
夢の設計士がアリアドネちゃんて名前だったりすんのも、なんかいろいろと含みがありそうで深読みが楽しい。


「バットマンビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイトライジング」
「インセプション」が大層気に入り、同じノーラン監督作ってことで観てみたんだけど、ははあ。つまんなかったでござる。期待しすぎたかな。でもすっごく評判いいよね。
ゴッサムシティちゅーとこがちっとも特別で大切な場所に見えなくって、故にブルース・ウェインの苦悩にびたいち興味関心を持てず、どーでもいいわーって感じで観ちった。
ていうか、なんなのこのハーバード白熱教室。これからの正義の話をしちゃうの?
人命の賭かったエグい決断を迫られることがすなわち=深く人間性を描写するお話とは思えなくて、そりゃ単にエグい話ってだけじゃないかなー。そのような決断を迫るおまえはどこの何様なんだよどこの棚にあがってやがりますのか、って話じゃね。


「シルビアのいる街で」
へえ。へーえ。おもしろーい。お話的にはどーちゅーことないけど、映像が観てて気持ちいい。
最初は、なんとなく観光ふうに街の風景を切り取ってるのかと思ったんだけど、構図とか光とか通り過ぎる人物の配置や動き、靴音や雑踏の音楽や生活音まで、すごく緻密に画づくりされてる。
カフェの客がくつろぐさまを延々観察する場面とかおもしろかった。手前の人物と奥の人物がつくり出す構図の妙とか、ピントの合わせ方で視点が変わったりとか、それがリズムを生んで、特段派手な動きがあるわけでもないのに、なんかドキドキする。
女性を追いかけるとこは、お話的に強く牽引する動き。その場面では、靴音が強弱したり、なんども繰り返し現れる“LAURE JET' AIME”の落書き、アフリカ系の物売り、ポスターのポーズと同じ仕草、とか、どっかで見たことある、気になる人物や事物が繰り返し反復されて、そのたびにドキッとする。
そうだ、バーのカウンターの女性、マネの絵を引用してんのかな? とか、ちょっとした場面に様々な仕掛けが凝らされてるみたい。
それらの反復や引用によって、なにか慕わしげな、懐かしいような、せつなくキュンとクるような、そんな感触を感じる。女性を恋愛対象とする人が観たなら、もっとキュンとクるかもね。


「ターミネーター3」
テレビ放映の「T4」観て今ひとつなんかこー、個人的に盛り上がりに欠けたもので「T3」中古DVDをポチりました。ターミネーターシリーズで最も不評を誇るだけあってトホホな安価。でもわたしはコレが一番好きなのね。
なんつーか、昔懐かしいSFの香りがする。フィリップ・K・ディックとかあのへんの薄暗い感じ。映画「12モンキーズ」のラストとかもそうなんだけど、未来が決定される、人知の及ばない決定的なことがあって、それが厳然と示されるってことに妙な安心感を覚えるつーか。
あと、「T3」はよく見ると、ニック・スタールのうらぶれた風情もジョンの育ちを考えると納得だし、クリスタナ・ローケン様の凶暴ぶりと裏腹なキョトンには萌え萌えだし、シュワちゃんの葛藤にはこれこそマシンの自我の目覚めではないのかと膝を打ち、クレーン車吊りとかトイレ格闘とか見どころどっさりだし、全然アリアリじゃないですか「T3」どうよ。どうよどうよ(鼻息フンガー。






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