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最近観たあれこれ [映画]

「デイ・アフター・トゥモロー」
ほおー。おもしろかった。
叙事的な語り口つーのかな。一応、気象学者の父とその息子の話が主軸なんだろうけど、わりと俯瞰でひいて複数の出来事を淡々と語ってて、それが地球規模の災害のデカさ&英雄ではない普通の人々っぽさで好ましかった。
しかしあの急速冷凍は怖いんだけど妙に惹かれる現象であるなあ。わあーすごーいって観てた。


「裏切りのサーカス」
邦題がださいでござるね。「TINKER TAILOR SOLDIER SPY」って韻を踏んでおしゃれで謎めいててかっこいい原題なのにね。
カンバーバッチ目当てで観たんだけど、なんやらゴーカな配役なんじゃありませんのこれ。結構気合い入ってるんじゃありませんの。で、そのわりにものすげえ地味なつくりであった。
説明し過ぎない&薄暗いしんみり雰囲気は好きだけど、まず誰がなんて名前でどういう役柄か把握するのに手間取って、人物把握した頃にはすでに話が終わりかけてたっていう。
そして(テンション高いシャーロックと違って)普通の芝居のカンバーバッチはしみじみヘンな顔であるなぁ、とか思った(そんな感想かい)。


「愛と喝采の日々」
かつて同じ役を巡って競いあったバレエダンサーふたりが年月を経て再会し、現在の状況のそれぞれの悩みや喜びや、過去の確執をぶり返して火花散らしてみたり、っていう青春のその後、みたいなお話。
結構おもしろかった。
それぞれの状況や心境を丁寧に扱ってる感じで、どっちの人物の気持ちもよくわかり、味わい深い。取っ組み合いの喧嘩のとことか、よくできてる。
なんかちょっとTVドラマっぽい感じもしつつ。テレビ映画的というか、ある種の様式にのっとって丁寧につくられた感じがして、これはこれでおもしろく観た。邦題もステキだと思う。


「地球は女で回ってる」
これはまた原題の“Deconstructing Harry”の方が合ってるしわかりやすい気がするなー。脱構築ハリー。
で、これは「8 1/2」なのかな。
作家が自分の小説のキャラクターと対面するとことか、人物のピントがボケるとこなんかはすごくおもしろかったけど、セックスがらみのだらしなさ胡散臭さとかユダヤ人ネタなんかがイマイチおもしろいと思えなくてなんかダレた。


「まほろ駅前多田便利軒」
松田龍平のスッとぼけた風情がいい感じ。こういう人好き。「探偵はBarにいる」んときと同じ芝居に見えたけども。
ただなんかお話が中途半端な感じがして消化不良気味というか、あの薬の売人みたいなヤバい人放ったらかしで大丈夫なん?


「シカゴ」
リチャード・ギアのパンツ踊りにヒき笑い。
ショウビジネスとマスメディアの俗悪通俗ぶりとか大衆のうつろいやすさを露悪的にぶっちぎってるのはおもちろかった。
そんで、そっかオマエこの調子で「NINE」つくった訳ね、刑務所のダンス場面(「シカゴ」)とサラギーナ(「NINE」)の見せ方がまるでおんなじ。うっへーだせえ。







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