「タイタニック」

不覚にも、こんな陳腐なメロドラマに泣かされたよ。
言い訳しますと、その日は大変鬱々としていたのです。
明らかに自分のミスでトラブってしまい、周囲に尋常じゃなく迷惑をかけて、フォローしてもらった上に慰められてしまったら、どーにもこーにも気持の持っていきようがないってもんです。あー自分が嫌だ、まあそんなような気分。
そーいうときに非常にタイムリーにこの映画を観た訳です。

ものすごく無責任に泣けて、大変すっきり。
いや、本当は悲劇的な事故なわけで、重苦しい話なんだけども、もー安くて安くて、ばちゃばちゃ溺れて凍え死んでる人も「カット！」の声がかかればフツーに生き返るだろうなー、心配しなくていいや、というわけで遠慮なくセンチメンタルMAX。
都合よく現実逃避できるという、陳腐には陳腐の効用があるんですね。

この話はもっと間延びさせて、昼帯のねちねちしたメロドラマにするのに向いてるんじゃないでしょうか。
イライラするー、どうなっちゃうのこの二人、あの婚約者嫌なヤツー、 きー、とか言って、30分たったら「さーて今日の晩ご飯は」とあっさり日常に戻れるナイスな昼ドラになること請け合い。

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