「HACHI 約束の犬」 [映画]
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いやもう、ハチ公の話をハリウッドで映画化って聞いただけで「ありえんだろそれは」と眇（すがめ。ってこんな字を書くんだ知らんかった）で構えていたんだけども、なかなかしみじみしててよかったです。
思いっきりニッポンな和顔の犬が、アメリカの住宅地やら街並にすんなり馴染んでて、フツーに向こうのお話になってる。
で、アキータ（秋田犬のことらしい）にまつわる蘊蓄とか、独り言が日本語な日系人とかも登場したりするんだけど、わりとまっとうにおさえてあって、つまりトンデモニッポンではなくって、日本人でもまともに観られる。（チャンバラ剣道とか細かいこと言えばきりないけど、まあ許容範囲じゃないかと）
リチャード・ギアと秋田犬の組み合わせっていうのはアリです。ペットと飼い主って似てくるってよく言われるけど、リチャード・ギアの日本犬顔（笑）はハチの飼い主パーカーにぴったり。
お話はアレなんで当然泣けるわけなんだが、いやらしく感動を盛り上げまくって泣かせようっていう過剰な演出はなかったと思う。ていうか、話自体がそもそも過剰に傾くくらいだから、丁寧に抑制を利かせている感じ。
わりに淡々とハチを追う感じで、このハチの表情がフツーに犬で、それがいい。日本犬の素っ気ないくらいな佇まいがそのまま写ってる。
ていうか、ハチは割合に淡々としてて、周囲の人々が勝手にめそめそぼろぼろしてる、って話だったりもすると思うけどね。
パーカーの孫が「ハチは僕のヒーローです」とかって教室で自慢げに発表するとこはなんか微妙にいらない気はした。オマエの手柄じゃないだろう。しかも「忠義の心を教えてくれた」みたいな説教くさい話を持ち出す子どもというのは大変気に食わない。なにその自慢顔。
別に忠義の忠誠のって話ではなくって、ハチはただパーカーが大好きだった、っていう、それだけのことで、それだけのことだからいいんじゃないかと思うんだが。
（ハチがパーカーに忠誠を示すシーンなんてなかったし。だいたい忠誠って封建時代の価値観なんじゃないのか）
動物モノってどうしてもクサくなりがちで、HACHIもクサくなくはないが、動物モノのわりにはクサくないほうで、まあよかったと思います。泣いたよああ泣いたさ号泣だよ。
帰宅して、留守番してた愛猫・小梅に「ウーメー」ってパーカー真似で声かけてみましたがキレーに無視され、やっぱりこいつのドライっぷりがいいぜチクショー、と愛を再確認してみたりしました。なんのことやら。
>泣いたよああ泣いたさ号泣だよ。
↑ いいコメ発見して、ふらふらと誘いこまれちゃいましたよ♪
普通の感性の持ち主ならば、泣かされちゃいますよね。
oyajiなんかさぁ～頬を伝った涙が首筋から胸の谷間（あっ男だから谷間はねえか）をスルーしてヘソまでいっちまいました。
それと同感！
確かに、HACHIとR・ギアの顔が似ているのが余計にそそるのよねぇ～特に目元が。 (^^ゞ
大変よろしゅう映画でございました。 movie oyaji
by movie oyaji (2009-08-16 15:53)
movie oyajiさん、コメントありがとうございます〜。
やっぱりリチャード・ギアって犬顔ですよね、しかも日本犬顔（笑）。
ムクムクコロコロの子犬ハチもかわいくってヤラれました。
動物モノってやっぱりなんかズルい（笑）。
by シロタ (2009-08-17 08:35)
ちわ。泣きましたね（笑
そう言われてみればとリチャードギアの日本犬顔疑惑（爆）に激しく同意っす。
リチャードギアは素で犬大好き！って感じでしたね。
孫の話のまとめかたはまあやや無理っていうか、、「忠犬ハチ」にやや強引に持って行ったって感じでしたねー。英語ではloyalという言葉を使っていたと思うけど。
by mymble (2009-08-17 09:03)
mymbleさん、いらっしゃいましー。
ああ泣いたよ泣いたさ！（何故かキレ気味。笑）
上映前にハイこれ！って夫にタオルを手渡す気の利いた妻なのです（笑）。
孫のセリフ、英語でなんていってるのか気になってたんですよ。お役立ち情報ありがとうございますー。
この映画、もともとの「ハチ公物語」（未見です）をかなり丁寧に追ってるらしいですから、そっちの方に“忠犬”なテイストが盛ってあったのかもしれないですねえ。
by シロタ (2009-08-17 09:47)