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サウンドトラック「大英博物館 vol.1」式部 [音楽]


ニコニコ動画でupされてんの発見。つかコレ、vol.1とvol.2の全曲合わせて140分もwebで聴いちゃう仕様なのですかい(呆)。時代は変わったのう。
ともあれ140分まるまる聴かんでも、一曲目の冒頭をご試聴あれ。あーはいはいコレね!ていう人もおられるかと。

1990年から’91年にかけて放送された番組、NHKスペシャル「大英博物館」のサントラ。この頃のNHKスペシャルってすっごく豪勢な番組だった覚えがあるな。その前の「驚異の小宇宙・人体」とか「銀河宇宙オデッセイ」とかもハマって観てた。

考えてみりゃギリシャ彫刻をロンドンで観るってのはヘンな話だのー、大英博物館てエラソーだけども要は海賊のぶんどり品を並べとる訳じゃないんすか、と、理屈をこねつつ、あの辛気くさくてやたらにだだっ広デカい博物館のイメージにぴったりかもしれない。というかシロタ的大英博物館はこのサントラのイメージがすっかり定着してしまっている。

このサントラ以来、歌謡曲やポップス以外の音楽、特に、所謂民族音楽(アジアとかオリエンタルていうキーワードに反応する感じの)てやつに興味をもってみたりしたのだった。
ある時期の趣味嗜好を決定づけた、個人的には重要な音楽。


1. VOICE OF TIME~古歌~
番組オープニング曲。広大なスケール観ていうか、レンズが広角にがーっと引いて広がってくような、拡充していくイメージの。おおたか静流の歌唱、明確な意味をもたない発声(ヨリ〜ヨリ〜て聞こえる)の歌が土着的に力強く、ひっじょーに印象的。世間でも結構話題になってたと思うが。
おおたか静流のベストアルバム「VOICI VOILA」にも何曲かここから収録されてる。

2. TAPESTRY~つづら織り~
エモーショナルなヴァオリンが印象的。ベースやシンセの複雑で緻密なリズムがきっちり支えてる感じ。

3. LONELY WOMAN~歴史の中の女たち~
切なげに哀愁漂う旋律がちっとばかし湿り過ぎかなーと思わないでもないんだけど、疾走感ていうか躍動感があって気持ちよく聴ける。チェロが渋くってイイ。

4. GREAT RULER~偉大なる支配者~
ちょっと時代劇みたいな大仰な感じもする“えっへん”な曲。管楽器の華やかで勇壮な盛り上がりに高揚。

5. UNDINE~水の精霊を呼ぶ歌~
可憐なケーナの、土着的な素朴で力強い旋律で幕開け。中盤から賑やかな狂騒の複雑な掛け合いで盛り上がる。

6. FESTIVAL~古代の祭り~
一定のリズムが気持ちよくって瞑想。シンプルな旋律が丁寧に繰り返される。リコーダーかな。笛の音が印象的。

7. SECRETS OF LIFE~生命の神秘~
柔らかく淡い高音の歌唱が印象的。静流ちゃんの正確な技巧を堪能。優美な弦の音もイイ。

8. GREEN FIELDS~緑なる大地~
なんかこれまたエラそーに畏まった感じの大仰な楽曲。オーケストラの厚みのある音でたっぷりしっかりずっしり。

9. RAMESSES Ⅱ~ラムセスⅡ世~
これも“えっへん”なんだけど、もったいぶってタメの長いエラそー感。いよいよお出ましになるかっ?的なハラハラっていうか(意味不明)。

10. THE BIRTH OF NEW KINGDOM~新しい王国の誕生~
なんか中世な印象の素朴でかわいらしい旋律。管楽器ぽい素朴な音からこってり加工構築されたシンセまであれこれ駆使され、後半は重層に盛りだくさん。

11. A MYTH~神話~
ミステリアス煽りな効果音ぽい。意味ありげなパーカッションがあざとさギリギリ。

12. SWALLOW~つばめ~
切なげで慕わしげな、それでいて力強い旋律。南米フォルクローレ調のサンポーニャと、チャランゴと思わせて実はウクレレなんだって。へー。

13. MOTHER NATURE~母なる自然~
静流ちゃんのひとり二役歌唱の妙技に惚れ惚れ。シンプルな旋律の掛け合いがめくるめく。

14. WINDY CITY~風化の街~
風の音ぽいサラサラ感から、ヴァイオリンの泣き全開。ぴこぽこ電子なパーカッションが不思議感。単なる効果音に留まらずちゃんと楽曲として聴けるんだよなこのサントラ。

15. HARVEST~豊穣~
リコーダー他、フルートや笛の音がひじょーに印象的。つか、何はともあれリコーダー。クリアで清潔で鮮やかな音色。

16. BATTLE OF WARRIOR~出陣~
これまた時代劇チックな。弦楽器の神経質な煽りとデカい系管楽器の深い低音の勇壮。

17. VOICE OF TIME~古歌~(インストゥルメンタル)
煽りな盛り上がりは抑えられつつ、ゆったり雄大で壮大なイメージ。たっぷり弦楽器の厚い音。

18. VOICE OF TIME~古歌~(フル・ヴォーカル・ヴァージョン)
1.に歌詞がのせられた歌唱バージョン。これはこれで好きだけど、今聴くと過剰な印象もあり。かも。







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