「(500)日のサマー」

なんつーかパルコな映画であった。つか、渋谷のパルコで観たからってのもあるけど。
トンガったスタイリッシュも意識しつつ、ほのダサいレトロで可愛らしさを醸し出し、カッコつけ過ぎずオシャレ過ぎず、さりげなくセンスいい、ってくらいの絶妙なバランス感覚。
ヒロインのサマーの服装とか、サマーならではのオリジナル感がありながら、明日にも真似できる感じの親しみやすさ。髪型は真似しない方がいいだろうな。
落書き風な手描きスケッチ絵柄がたびたび挟まれるのも映像の流れにさくっとリズムを刻む感じでよいし、主人公の男の子トムの部屋とか、お友だちと駄弁るダイナーみたいなお店とか、インテリアの雰囲気もよくって。ていうかトムの部屋！欲しい！黒板に落書きしたい。
オシャレ感満載ながらも押し付けがましくない主張しなさ加減が、わかる人にはわかるでしょ的に、自称オシャレがわかる人（わたしのことだ。笑）のスノッブな優越感をくすぐっちゃいますな。
この勢いでお買い物へGOなのだろうけど、待ち合いロビーにサマーな着こなしお洋服のトルソを並べとくのは明からさま過ぎだろう、パルコ。

お話は所謂ボーイミーツガールな、恋してウキウキしたり喧嘩したり喜びだったり傷ついたりっていうありがちな例のアレ、時間軸をシャッフルして既に思い出なのよな感じを加味しつつ、前述のオシャレ感満載で描かれる訳なんだけども、まーかわいい。トムもサマーもかわいいったら。
って、すっかり若者を見守るおばさん目線で観ましたのでした。

彼女とうまくいって道っぱたで満面笑顔に踊り出すトム君とか、大変かわいらしい。ほほほほ（おばさん笑）。
サマー効果？のくだりは微妙に要らん気がしたけど、サマーちゃんもねえ、まーなんかエキセントリックであることがスペシャルな気がしちゃう年頃ってあるよねえ、などと微妙な痒さを覚えつつ。うんうん頑張れー、的なヒトゴト感で見守ってみました。

あと、音楽がよかった。懐かしい感じで印象に残る。


パルコなオシャレ感も微妙に遠い感じを覚えたし、若いってかわいいわねえほほほほ、だし、自分が確実におばさん化しておるなーということを確認してしまい、そのことに妙な安心感を覚えてご満悦なんだがそれでいいんだろうか、と思いつつ、うん、かわいい映画でした、ってことで。まとまらない締めだのー。

タグ：(500)日のサマー 映画

コメント 3

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サマーちゃんのファッションカワイイですね＾＾♪
こうゆうの好きです〜。（似合うかは別として。笑）
映像のキュートな感じですね〜☆

最後の『私がシドよ』に笑いました。笑
by お鈴 (2010-01-20 18:27) 

はじめまして。ご訪問＆niceと、どうもありがとう。

誰もが覚えがある、恋のヒトコマを思いださせるような映画でしたね。（＾＾）
by まなてぃ (2010-01-20 21:28) 

＞お鈴ちゃん
うんうん。サマーちゃんもトム君も自分のスタイルを持ってる感じでよかったですよ。インテリアがこれまたよくって、ちょっと古めの建築に新しめのグッズを合わせてく感じが落ち着くのです。
お話もかわいかった。余韻の残る感じも良です。



＞まなてぃさん
nice!とコメントありがとうございます。
まなてぃさんのブログはとても充実してますね。ついつい読みふけっちゃいました。

自分の過去の恋のことなんて恥ずかしくって思い出したくないもんだろうと思うんですけど、なんだか不思議と素直に思い出されるような、さりげなくも優しい感じがありましたね。


by シロタ (2010-01-21 11:29)