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「シムソンズ」 [映画]



オリンピックが盛り上がってるいま時分、個人的にもカーリングに注目まくりであって、こりゃ相乗でおもしろがれそう、と目論んで鑑賞。

大正解。
バンクーバーで頑張ってる選手たちとシムソンズのメンバーが重なってみえる。
いや実際のシムソンズはバンクーバー出場チームとは違うんだけど、カーリングに夢中になって邁進する彼女達の姿勢はきっと同じなんだろうな、と印象が重なって、思わず頑張れーって、応援にも熱が入っちまう訳ですだよ。

笑って泣いて喧嘩して仲直りして、っていう、まーベタなお話なんだけど、この場合はベタなのがよい。変にヒネたりこじらせたりする必要ないもんね。
素直にベタな青春っぷりが爽やかに晴れやかにすがすがしく、大変好感。めんこいめんこい。
欲を言えば、カーリングに賭けるそれぞれの気持ちがいま少し丁寧に描かれるとよかったかなーとか思うけど、常呂町の風景がドラマを底支えしてる。
なんともいえない懐かしさを感じさせるような風景、どんくさく鄙びて重いくせに、澄んで明るく鮮やかに登場人物をふちどる。大げさに言うなら厭わしくも慕わしい故郷、ってやつ。

洋ちゃんがステキ過ぎる。最高にどハマり。軽トラ似合い過ぎ(笑)。
個人的にはネイティブ発音の流麗な北海道弁(笑)に悶えた。「したっけ!(それじゃあ、って感じの意味合い)」「目つぶれって言ったべや〜」。この「べや〜」がネイティブだ。はははは。
洋ちゃんのキャラ、いい感じにナメてかかれる軽さ、どことなく飄々と抜けた風情が、シリアスに重くなり過ぎなくっていい。
何度も「楽しめ」っていうんだけど、楽しむってことをこんなに説得力もって言える人ってなかなか居ないかも。

ちょうど、「クール・ランニング」と一緒に借りてきてて、そっちとも共通するんだけど、競技を楽しむ、ってことは、競技に全力を尽くしながらも、全力を出せる自分を楽しむってことなんだと思うのな。
そんなに生易しいことじゃない。
でも、そうできる選手がやっぱり強いんじゃないかな。







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