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「クール・ランニング」 [映画]



えーと’94年公開か。札幌の劇場で観たぞ。この頃はまだ二本立てっていう習慣があって、これは「三銃士」と二本立てだった。確か学生800円くらい、入れ替え制じゃなくって居座れば何回でも観られる。パンフレットの値段400円。
そういう時代を覚えているもので、一本だけ一回だけで1,800円なんていう価格には盛大な“ボられてる感”を覚えてしまうのも仕方あるまいよ。


つーわけで「クール・ランニング」、久しぶりに再鑑賞。
カルガリー冬期オリンピックに実際に出場したジャマイカのボブスレーチームをモデルに制作されたスポーツ青春ドラマ。
バンクーバーオリンピックで盛り上がるいま時分に観たらおもしろかろうと思って「シムソンズ」と二本立てにしたった。はっはっは。

雪とか氷とかにまるで縁のない、常夏の国ジャマイカ人がキンキンの氷のコースを高速で突っ走るボブスレー競技に挑戦、笑いあり涙あり、諍ってみたり協力しあってみたり、コーチに後ろ暗い過去があったり、キレッキレの北国選手に小馬鹿にされたり、いろいろと困難がありつつも夢のオリンピックに邁進するのだぜ、な、ベタなお話。

つかこれ、ディズニーの製作なのね。だからというか、ベタはベタでも鉄板のベタ。
キメるとこはスローモーション多用で、ココ盛り上がるとこですよーっていうわかりやすいキメっぷりだったりもするんだけど、そのシーンだけ浮く訳でもないし、うまく出来てるんだと思う。ものすごく安心して観ていられる安定感。
うまくいって→困難にぶちあたって→ちょっと笑いがあって→かなりうまくいって→トラブって→克服して→いよいよだー、みたいなお話の起伏もうまーく刺激されるし、場面場面でイイ台詞がキマり、清く正しく明るく朗らかで立派な「いいお話」。体育会系の善良。

あまりにも清く正し過ぎると、クサかったり説教くさく感じてイラっとするんだけど、この映画の場合、ジャマイカンでラスタでユルめなレゲエノリが真面目になり過ぎなくってイイ。
お調子者のサンカが、「俺は俺であることを捨てない。(陽気な)ジャマイカンとして競技に臨むぜ」みたいなことを言う場面なんか、いいじゃーん、て思う。

ていうか、単に“巨人の星”的に暑苦しいスポ根ものが嫌いなだけなんだけども(笑)、そこいらへん、ほどほどに笑えたりバカを仕込んであったりっていう程合いがよいです。

全編に流れるレゲエ音楽も好適。




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コメント 2

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ベタ子

おぉ~!懐かしいです。

これは、私は小学校の高学年の時に、体育館で見せられましたよ。
ド田舎の小学校で、映画館なんて近所にもありませんでした。たぶん、“映画”っていうものを、生まれて初めて観たって子が殆どだったんじゃないでしょうか。

もう、みんな当たり前のように感動して、感動して泣けた記憶があります。
(うむ、今思うとベタ好きの原点だったりするのかな)

ディズニー配給だったんですね。どおりで爽やかな訳だ。

この映画が無かったら、ボスブレーっていうスポーツについて、今でも知らずに生きてるんだと思います^^
by ベタ子 (2010-03-07 10:45) 

シロタ


ベタ子さん、コメントありがとうございます!

ディズニーって、ベタをしっかり自覚してるところが凄みですよね。
久しぶりに観ましたけど、やっぱりよくできてるなーと思いました。なんかもー安心してとっぷり入り込めるのね。

小学校で、みんなで観るのも楽しそうですね。
生まれて初めて観る映画が「クール・ランニング」なのは、かなりハッピーな体験かも。ステキだ。


by シロタ (2010-03-08 10:04) 

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