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猫漫画あれこれ [書籍]

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「カボチャの冒険」
イチオシ猫漫画。漫画っつより劇画なんかな。
表紙の絵だけで即買い。ニャー!って得意そうな感じがたまらんです。瞬殺必殺。

リアルに猫で人間語もしゃべらないんだけど、表情や仕草がすんごくうまくって伝わってくる。そうそう猫ってこんな感じー!って、猫飼いほどニヤつけると思う。
畑とか森ん中でのびのび暮らしてる様子が気持ちいい。
冒険ていうほど何かドラマが起こる訳じゃないけど、何回も読んじゃう。
また、作者=飼い主の愛情が、鬱陶しくなくってよいです。





「チーズ スイートホーム」「ふくふく ふにゃ〜ん」
猫戯画化、キャラクター化漫画の雄は「チーズ スイートホーム」なんだろうなー。(モーニング連載、現在6巻まで出てる。)なんとゴージャスなオールカラーだよ。
描き込みが整理され、スッキリしてて嫌味がない絵だし、お話も他愛無く(いい意味で)無毒無害。かっわいい。

んでも、同じ作者の「ふくふく ふにゃ〜ん」のが甘過ぎなくって好きかな。チーはかわいいんだけど、ときどき幼児語が鼻につく。
ふくふくは人間語しゃべんないけど、猫の動きとか仕草がうまいこと戯画化されてて、擬態語とかつい口に出ちゃう。獲物を狙うときに姿勢を低くしてお尻を“もにもに”ってするのとか、前足で“ていてい”ってやったりするとか、日常便利に使い倒すレベルな擬態語センス。
こういう描写はチーでも発揮されてんだけどね。キャラ的にふくふくが好きかチーが好きかっていう、好みの差なんだろうな。





「プ〜ねこ」
かわいくない系猫漫画の雄(なんだそりゃ)。
だらっとやる気なくって妙に冷めてて人を食ったシニカルな猫キャラがいかにも猫っぽくてハマる。
猫じゃなくてもよさそうなもんなんだけど、でもやっぱり猫キャラだからこそのいい加減さとか勝手気侭さがキいてる。
わたしはすんごい好きなんだけど、裏声で“かわい〜”とか語尾ニャーのメロメロな甘好み猫可愛がり派には向かない。





「猫本」「猫本2」
「ねこもと」「ねこもとニャー」て読む。アンソロジーとかムック本ん中では抜群に作家の揃えが豪華。さすが講談社。

「猫本」では、こなみかなた、北道正幸、山下和美、萩尾望都、小林まこと、諸星大二郎、漆原友紀、伊藤理佐、近藤ようこ、やまだないと、小林賢太郎(ラーメンズ)他、が描いてる。
メインはほとんど「チーズスイートホーム」なんだけど、個人的には小林賢太郎のシュールな猫漫画(「猫本2」では鼻兎も出てくるし)とか近藤ようこの怪奇ものとかがお目当てだったりする。あと、小林まことのインタビューも充実。「What’s Michael?」ってやっぱりすごいわー。おもしろい。
「猫本2」では北道正幸の書き下ろし、青池保子の中世ものあたりが読みどころかなあ。売れ筋では安野モヨコなんかも。

けど、良くも悪くも寄せ集めで、好みに合わない作品も含有されてるんで、そこいらへんはさっ引いておく必要アリ。



あと、猫といえば大島弓子「綿の国星」、「サバ」シリーズ、「グーグーだって猫である」とかは外せないのかもしんないけど、これらはどうも猫的なおもしろさなのかどうかはビミョーな気がする。


タグ: 漫画
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