「ウクレレ大図鑑」関口和之 [書籍]
楽しい楽しい楽器の本。
何ひとつ楽器が弾けなくても、楽譜が読めなくても、そんなの関係ねえ。
「…ウクレレは楽器でありながら、オモチャであり、工芸品でもあるし、ペットであり、アートであり、或る人にとってはかけがえのない友達でもあったりします。」
という著者の言が、この本の魅力を言い表しています。
「THE 狛犬!コレクション」と共通する、ラブラブ炸裂にやられます。
オールカラー140ページにわたって、ウクレレの木目までも愛おしむように丁寧に撮りおろされた写真と、ウクレレを愛する人たちの幸せコメントにほのぼのうっとり。実に微笑ましい。
愛するものを語るのって、実は結構難しいと思うんです。
「…とにかくイイっ!」と、言葉を失ってしまいがち。
ラブ突っ走りの本人を尻目に、置いてけぼりをくらっちゃったりとか。
けど、この本はウクレレのどこいらへんがどのように愛しいのであるかを幸福感たっぷりにしみじみと語りつつ、かつ、「シロートにはわかんねーだろな」みたいな嫌味はまったくなくって。
愛するものを愛する喜びに満ちているのです。
入院している方へのお見舞いなんかに最適かと思います。
この最高にラブリーでハッピーな楽器が、心を明るくしてくれること請け合いです。
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