「風と共に去りぬ」 [映画]
スカーレットのビジュアルだけでアリな映画。
権高で高慢で下品で、けれど、すばらしく美しい南部のお嬢様、スカーレット・オハラ。
激しく粗野な生命力に満ちて、決して卑しくはないのだ。
「古きよき」とやらいう時代のアメリカ南部。
ヨーロッパ的洗練とは程遠い、土俗的な野暮ったさと猥雑なエネルギーに満ちた土地。
キャンキャンうるさい妹たちとか、頭悪そうな男どもとか、額の両脇に触角みたいな巻き毛をつくったヘンな髪型の叔母さまとか、下品で田舎者で、それでいて魅力的な人々。
この世界から土の匂いを取り去って電機仕掛けを施すとディズニーランドになる。
ふと、ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」を思う。
どこまでも上品で、洗練を極め尽くされたマリー。
プチ・トリアノンで農場の真似事をして、鶏小屋から卵を取り出して娘に見せる、その直前、従僕がいったん卵を取り出して、血や汚れを拭っていたシーンがある。
真似事みたいに生きるしかなかったマリー。
スカーレットと対照的な、卑俗的で甘ったるく怠惰な女。
波瀾万丈の物語はもちろんだけれど。
生き生きとした南部の描写に魅了された。
鈍重な大地、熱い風、生臭い人間たち。
そして、スカーレット。
汚濁に磨かれて、眩い輝きを放つ。
大好きだぁぁぁっ！(笑)
っていうか、スカーレットは別格すぎて…。^^;
ヴィヴィアンのビジュアルがまた、イイんですよね~。
映画のイメージを忠実に再現したマンガもありますよね。
レットはゲーブルよりも、マンガの顔の方が好き。(笑)
ただ最近トシとってきたせいか、
メラニーに、昔感じていたものとは違う魅力を感じるようになってきた。
いいよーなわるいよーな。(爆)
by エンジェル (2008-09-12 13:27)
メラニーいいですね、確かに。
あと、意外とアシュレーがまっとうだったことに驚きの再確認でした。ただのヘタレだと思ってたけど、アメリカ南部という土地柄がぶっ飛んでたんすねー。
by シロタ (2008-09-16 15:50)