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「ロシュフォールの恋人たち」 [映画]

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「ロシュフォールの恋人たち」(「シェルブールの雨傘」も含む)公式webサイト←音楽が聴けます。


mymbleさんとこの絶賛記事で気になってたんだけど、ようやく観ることができました。

冒頭の群舞からウキウキのわくわくです。楽しくって自然に顔が緩む。
もう、君たち存分に踊っちゃってください。
ミッシェル・ルグランの音楽は中毒性があるな。頭から離れないです。

ていうか、双子!なんだその少女漫画みたいな姿はー!
バッチバチくるんくるんの睫毛、ふわふわどっさりたっぷりの髪(この髪型は一般人にはキケン。頭でっかく見えます。特に分厚い前髪はものすんごく田舎臭くなる)、顔がちっさくて手足が細くって長くって、そんなお人形みたいな生きものがツインで登場だよ。

で、双子ならではのお揃いの服装が非常に印象的。
かわいく洗練され、それでいてちょっとばかりハズしてみせる(もっさい髪型とか、ビミョーなレオタードとか、とーとつに裸足だったりとか)小粋なオシャレっぷり。
ワンピースのウェストダーツのラインや絶妙なスカート丈、プリーツやタックの取り方やヨークの切り替えなどなど、完璧なシルエットには心底惚れ惚れ。一着欲しいなー。
服のかたちやアイテムはお揃いなんだけど、色合いを大胆に違えて姉妹の印象の違いを見せてる。金髪と赤毛の髪の色の違いを活かしながら綿密に計算されてる色彩設計。ピンクとかオレンジとかの挿し色のキレーなことといったら、もう。

姉妹の服装だけじゃなくって、冒頭の群舞の女の子たちの、作業服テイストな帽子+ジャケット+プリーツミニスカート+白ショートブーツなんていうスタイルも、丈や身幅のバランスも素晴らしくって、いちいち気が利いてる。しかしそのスカートで高々と足をあげて踊るのは如何なものかな。パンツ見えちゃうのはダサいと思うの。
カフェのウェイトレスのジョゼットちゃん、シンプルな半袖ニットに同系色のギンガムチェックのエプロン、膝小僧が出るくらいの絶妙な丈のスカートの、さりげな着こなしにもうっとり。靴下+ストラップシューズがまたよくって、靴下の長さとかたるみ具合とか、細かいところにいちいち感心。
やっぱりファッションてバランスなんだねえ。


2006911.jpeg.jpgジョージ・チャキリスもジーン・ケリーもさすがの存在感でお見事だったけど、個人的にはジャック・ペラン、画家のマクサンスにヤラれました。
なにその金髪。涼しい顔立ちの爽やかな笑顔。
これはもう、王子さまだよー!
きゃあー(歓喜)。







お話は他愛無いものです。
どなたもこなたも恋に落ちてモジモジそわそわ、出逢いそうで出逢えない、いい加減にしとけよっていうくらいのすれ違いまくりに切なく身を焦がし、そうはいっても最終的にはパズルのピースがはまるみたいにパチっと出逢えて、恋の喜びに歌い踊りつつハッピーエンド、ていうわりとしょうもない話なんだけど、そのしょうもなさ加減が軽やかでよいです。デルフィーヌとマクサンスのカップルはひとひねり加えられててオツ。

美男美女+ブラヴォーな歌と音楽+小粋なファッション+軽快なダンス、とお楽しみ要素てんこ盛りで、観てる間中ずーっとニコニコしてました。楽しかったー。







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コメント 11

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yutake☆イヴ

こんにちは☆

私も、見たいと思っています。
最近、見たいと思い始めましたよ(笑)。
by yutake☆イヴ (2009-05-14 13:26) 

おりん

私、まだスクリーンでみてません。笑
もう学校で何回もみちゃったからですかね。笑

ルグランと色使いにうっとりできちゃいますよね〜。

そうそう、ウエイトレスの女の子がかわいいんですよね!
ジョージチャキリスともう一人の金髪(笑)が
キャラバンの到着を歌いながら踊るシーンで、
さりげなくポーズとってたりして、ツボです。^^♪
by おりん (2009-05-14 14:30) 

おりん

あ、そして私も、
冒頭のどうどうとパンツ見えちゃってるダンサーはいただけないと思います。笑
それを除いては、あの冒頭は最高です^^☆
by おりん (2009-05-14 14:32) 

のんびりレオン

私も、遅ればせながら今年2月のリバイバル上映で観ました。

いや、愉快で楽しい映画でしたね。

あの色づかいと音楽のアンサンブルの見事さには感動します。
踊りもおおらかで、今風のダンスのように、一糸乱れぬというほどの、厳密さはなく、ちょっとずれている人がいるところも良かったです(笑)。

しかし、ルグランの才能は素晴らしいですね。

この映画のハジケル楽しさが、「シェルブールの雨傘」にはないのですよ。
私には、「ロシュホール」の方が圧倒的に楽しいです。

ジャック・ペラン  アランドロンのあとを担うといわれていた美青年でしたが、大成はしなかったですね。

(意地悪な見方では、ジョージ・チャキリスが大ヒットした「ウエストサイド・ストーリー」の柳の下のどじょう狙いで、同じような服装や踊りをさせられているところが、ちょっと笑えました。)
by のんびりレオン (2009-05-14 19:22) 

mymble

こんにちは♪
一言メッセージをチラ見して、あー、ご覧になったのね、と思っていたのですが、TBまでしていただいて感激ですー。
なんか観ていて脳内幸せホルモンでますよね、この映画(笑)
ああそうか、あのハズしがまた良かったのかぁ、と読んで納得です。
理想の女性を求めて絵まで描いちゃってるとかいったら普通は痛いかもと思うのですが、全然許せてしまう自分にすらも微笑んでしまいました。
よーやくDVD販売決まったようなので(7月ですが)楽しみにしているところです。
わたしもTBトライしてみますね。
by mymble (2009-05-14 20:20) 

シロタ

yutake☆イヴさん、たびたびのお越しありがとうございます。

いや、観た方がもれなくニコニコのウキウキなご感想をもたれてますからねえ、ずーっと気になってましたよ。

yutakeさんもぜひ、どうぞ。きっと歌っちゃいますよ。
by シロタ (2009-05-15 08:31) 

シロタ

お鈴ちゃん、とうとう鑑賞がかないましたぜ!

いやほんと、うっとりニコニコでしたよ。
ジョゼットちゃんもそうだけど、背景にちらちら入ってくる通行人たちもしっかりお芝居してて街中ドゥミ ワールドなんですよねー。
堪能しました。



by シロタ (2009-05-15 08:44) 

シロタ

のんびりレオンさん、いらっしゃいまし。

そうそう、おっしゃる通り、ダンスも芝居もおおらかで、いい意味で力が抜けてていいんですよねえ。ゆるみ具合が気持ちいいです。

ジャック・ペラン、男性陣が濃い口揃い(チャキリスの下睫毛!ケリーの満面笑顔!濃ゆっ!)だったんで余計にサワヤカでした。きゃあー♪

確かにチャキリスはウエストサイドストーリーしてましたねえ(笑)。



by シロタ (2009-05-15 08:55) 

シロタ

mymbleさん、コメントとTBありがとうございます。

多幸感ぶっちぎり全開でいい具合に脳がほぐれますよね。
オシャレって力み過ぎるとパリコレみたいにトンガり過ぎちゃうと思うんですけど、ハズしてるっていうか抜けてる感じが小粋でほのぼのでしたよ。

ところで、mymbleさんおっしゃるとおり、バラバラ殺人事件て必要だったんすかねーって気もするけど、全然許せますよね(笑)



by シロタ (2009-05-15 09:05) 

おりん

あ、バラバラ殺人事件は、
ドゥミの他の映画のネタがちょっと絡んでるんですよ〜。
『ローラ』って映画です^^
マニアですみません^^:笑
by おりん (2009-05-16 21:03) 

シロタ

おお、トリビアですね。
さすがおりんちゃん。


by シロタ (2009-05-18 10:58) 

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