「たとえ明日が来なくても」 [映画]
小説も漫画も映画も音楽もどんだけ間口が広いんだこの人ァ、な、エンジェルさんからお薦めいただいた映画。
いやー、泣いた。ハンカチじゃなくってスポーツタオルもののボロ泣きです。イイ話だー。
舞台はニューヨーク、主人公のナイナちゃんは父親を亡くし、母と祖母はいがみあってイザコザが絶えず、しょっぱい感じの家庭事情でいつも仏頂面で過ごしているところに、妙に人懐っこく陽気な青年アマンが隣家に越してくる。
このアマンの役柄が不思議に魅力的で、もしくは演じているシャールク・カーンの魅力なのかな、他の人ならお節介に思えるようなことも不思議と素直に受け容れられるような、抗し難い、そのくせ押し付けがましくない善良。
いろいろとしょっぱく煮詰まって凝った事情をほぐし、アマンのおかげでナイナも母親も周囲の人々も明るさと笑顔を取り戻してゆく。
ところで、人の世話やいてばっかりのアマン自身の立ち位置はどうなのか。
そこでちょっとびっくりな展開が。
タイトルの「たとえ明日が来なくても」が沁みる。
最初はねえ、アマンは“天使”とか、皆の幸福をかなえる妖精さん的な、ファンタジーな存在かと思ったんすよ。(そーいう伏線あったし)
でも、このお話は、アマンが普通に幸福を願うひとりの人間である、っていうことがキモなのだなーと思う。
愛する女性の幸福のために尽くす。
それが自分自身の幸福であるから。
悲しみや苦悩を抱えても溺れず、また逃げず、受けとめて、なおかつ出来るだけのことを尽くす。
そして、自分自身であることを楽しむ。
アマンが尊いのは、幸福をけして諦めないってことだ。
音楽、歌と踊りが大変よくってですね。
すごく覚えやすくって、2、3回聞いたら一緒に歌えちゃう感じの親しみやすさ。
タイトルトラックの「Kal Ho Naa Ho」はニューヨークの景色をバックに、伸びやかに明るい旋律が気持ちよくって、思わず口ずさんじゃう感じ。爽やか。
これのサッド・バージョンが沁みるんだこれまた。
ダンスもそんなに凝った振り付けじゃないんだけど、魅力的。
むしろ、シンプルな振り付けだからこそ、きちきち型が揃い過ぎなくっても一体感があって、なおかつ役者・役柄それぞれの魅力が滲み出る感じ。
結婚式のとこの「Maahi Ve」はゴージャスな衣装も相まって見応えたっぷり。
女性のサリー姿が美しくって、ウエストのくびれからヒップにかけてのラインがすばらしく優美、ヒンドゥー神話の女神を思わせる豊穣な魅力なのですわ。
男性の民族衣装も華やかでイイっすね。
盛りだくさんで楽しめて、熱く感動に涙し、かつ、爽やかな後味、充実の一作。
ちなみに、yahoo!映画のかんじゅーすさんの大絶賛レビューが大変お役立ちです。お薦め。
タグ:映画 「たとえ明日が来なくても」
でしょでしょでしょ!泣くでしょ!でも楽しいでしょ!
エンディングもスーッと沁みてくるでしょ!
わーい、よかった♪(笑)
今せっかくTSUTAYAなんかでもレンタルできるんだから、
も、ぜひたっくさんの人に観ていただきたい!
そーすれば他の作品もDVDになるかもしんないし~。^^;
by エンジェル (2009-09-16 20:54)
エンジェルさん、お薦めありがとうです!
すっごくよかったっすよー。
ほんと、たくさんの方に観てもらいたいですよねー!
DVDもいいけど、インド映画は映画館でわいわい賑やかに観たいですねえ。
by シロタ (2009-09-17 09:09)