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最近観た映画 [映画]

「Xメン ファーストジェネレーション」
うむ。1作目以外はマグニートーびいきのわたくしであるが、チャールズ=プロフェッサーXの肝の座りっぷりを改めて見直したぞ(←偉そう)。
そりゃ金持ちのボンで育ちがよいとはいえ、人の心を読む能力持ちっていう身で人の心にひきずられずに自我を保ってられる強さ・高潔さというのは見上げたもんだぜ。あんたすごいな。という、妙な納得をもたらす人物描写。
とはいえ、エリック=マグニートーの復讐には胸がすいた。盛大に遠慮なくぶっ殺してほしい欲望が叶えられ、チャールズの悲嘆とか苦悶さえも痛快っていう、我が暗黒ハート盛り上がりまくり。
んで、ヤング・ミスティーク(むちむちしてかわいい)のべれべれバタバタ変身のサマがおもしろカッコよくてつい巻き戻して何回も観ちゃう。


「パリより愛をこめて」
身もフタもない。タッタカ展開が早くてスピーディ、もーなになになにどーなってんの説明しろやトラボルタこら、って詰め寄りたくなる置いてかれ感が、トラボルタの無茶苦茶っぷりを増幅。ていうか見た目怖すぎるからトラボルタ←トラボルタって言いたいだけ。
で、とどのつまりは身もフタもない。


「御法度」
ひゃー。最初は演技ヘタでボヘーっとしたコドモ顔、くらいにしか見えなかった松田龍平が、どんどん妖しい美少年に見えてくるから驚き。ていうかこのボヘーっとヘタ演技なのがいいんだな。
このコがなに考えてんのかよくわかんなくって、周囲の男たちがガクガクわらわら幻惑されてく様がおもしろい。


「テルマエ・ロマエ」
阿部寛の裸とリアクション芸を堪能する映画。風呂だけにハダカ率高いけど、ムヤミに性的に見せようとしないところが好感。ほらあるじゃんサービスカットとか言って意味なく色っぽい入浴シーン入れたりすんの。ああいうのしらけるから(んーでも入れ方の演出によるのかな)。
すげえマジメに風呂にこだわってて実に風呂風呂しく、そういうマジメバカな感じは結構よかった。好き。


「雲のむこう、約束の場所」
へー。画がきれい。特に雲とか空の光や色の感じが繊細で見惚れた。
キュンと切ない感じ+カッチリめのSF感、甘さと硬さの加減が好み。うん、これ好きだな。クォンタムクォンタム←言ってみたかっただけ。
なんか惜しい気がするのは、サユリ・ヒロキがなんでそこまでお互いに執着すんのか今いちピンとこないつーかな。中学時代の思い出ってだけじゃなんかビミョー。っつか、中学時代描写はちこっとカユい。
サユリの夢ん中の孤独な彷徨をもっとねちねちやったら、その夢ん中での逢瀬や目覚めの切なさがもっとキュンキュンきたんじゃないかしら。
あとさ、サユリと塔の関係って結局なんなん? あ、こーいうのがセカイ系ってやつ? なの?
ところで、この感じで「A-A'」とか「スターレッド」(懐かしすぎる)とか映画化してくれたりしたら硬派SF感も少女漫画の甘さ加減もいいバランスで素敵なんじゃないかなー。なー。



「きっと、うまくいく」
→公式webサイト
NHKあさイチですげえ推し推しだったのですげえ期待して観にいったんだけど、そんなでもなかったかな。いやおもしろかったけど。
親の期待に応えて自分のやりたいことを諦めたり、点数や成績などの結果に固執して萎縮する/させる風潮に対して、自分のやりたいことをやろう、だとか、学ぶ喜びや学びを活かしての幸福をうったえる主人公、ってのはいいんだけども、そのためにやらかすことがなんか今ひとつピンとこない。ガリ勉+ゴマスリの優等生のスピーチの文言を下品な語にすり替えたりとか意味分からん。勉強しろよ。
歌とダンスの場面は楽しいけど、うん、まあ。並かな。
えーとねえ、以前に観た「たとえ明日が来なくても」の方が出来がいいと思うの。
インド映画って日本にはごく一部しか紹介されてなくって、他にも知られてない傑作ってどっさりあんだろうねー。
↑の公式webサイトみたら、他のもおもしろそう。「闇の帝王DON」とか観たいかな。








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筍2013 [食]

毎年恒例の筍まつり。うめえうめえ。
今回は米ぬかを米屋から別買いして、アク抜きにどっさりぶっこんだらとてもうまく下処理できたんでご満悦。うまく茹でるとトウキビ(とうもろこし)みたいな香ばしいいい香りするよね。
今年は9本(うち2本は小ぶりなもの)食いました。

筍記事一覧 →筍ご飯 →筍尽くし →筍料理ふた品 →今シーズンの筍 →今年も筍 →筍2012 →筍のアク抜き



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シーズン中に必ず何回か炊く筍ごはん。筍粥はシンプルに塩のみ。


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卵と姫皮のスープ。味覇+塩+醤油+酒で中華風。右は姫皮の梅わさマヨネーズ和え。さっぱり。


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こってり系二品。左は生クリーム煮、ニンニクがっつり効かすのが◎。アーリオオーリオにしてもウマかったけど、それもニンニクしっかりめに効かすのがよかったです。
右は味噌すき煮。牛すき煮の醤油を半分味噌に変えて甘辛でとろっと煮込んだやつ。


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きんぴら系二品。左は豚肉入り濃い目の味付けでご飯のおかずに。右は3色きんぴら、それぞれ味違うの。人参は塩きんぴら、ゴボウはあまじょっぱく、筍は砂糖控えめの醤油味。


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「筍羹(しゅんかん)」ていう料理があって、筍くりぬいて白身魚のすりみをつめて蒸す料理なんだけど、それを鶏ひき肉にして、蒸すんじゃなくて煮汁で煮て片栗粉でとじてみた。筍的にゼータク。
右側(ピンボケだけど)は「きょうの料理」4月に「たけのこの焼きめし」ていうのが載ってたの。他のおかずとのバランスをとったあっさりめの味付け。




↑「筍羹(しゅんかん)」のつくり方はコレに載ってます。
「たけのこの焼きめし」は土井義晴先生のレシピ。



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アントニオ・ロペス展 [展覧会、イベントなど]

アントニオ・ロペス展公式webサイト

張り切っていきなり初日っから観に行っちゃったぜ。
だって最近の展覧会ってすんごい混むんだもん。NHKの日曜美術館とかで紹介されるとすぐ行列できんだもん。(とはいえ、わたしも日曜美術館の展覧会情報チェックしちゃうんだけどな。)


「マルメロの陽光」ていう映画があって、その映画で知った画家。
アントニオ・ロペスはマドリード・リアリズムといわれる写実の作風の一派の主要な作家と目されていて、そのマドリード・リアリズムつながりで磯江毅にも興味を持ったりした。

このマドリード・リアリズムの背景というのもおもしろくって。
どうやらフランコ政権によって文化的に情報が閉ざされた時代があったそうで、結果、キュビスムとかシュールリアリズムとか抽象やパフォーマンスアート、ポップアートなんかの影響を受けなかった、ってことが要因のひとつとしてあるらしいのですね。
確かに、ひと頃は“もう具象とか古い”“抽象にあらずんば芸術にあらず”くらいの勢いで抽象表現が席巻してたようなこともあったかもなー。
で、そういう勢いから外れた場所で静かに古典的な写実が引き継がれていた、ということらしいです。

なので、マドリード・リアリズムと称されつつも、“主義”“イズム”みたいな主張する感じはあんまりしない気がする。
(いっときは、先進の表現から取り残されたガラパゴス的な芸術家たち、みたいな呼ばれ方でもあったらしいし)
でもだからって古典古典してるわけではない。


アントニオ・ロペスの作品は、ものすごーく何年も時間をかけて対象を視て描かれているだけに、時間に漂白されたような感じがする。
うつりかわる時代・社会によって見方が変わる景色や風景の、そのうつりかわるものを越えた普遍的な景色になっている、というか。
変わらないものだけを抽出しているというよりは、うつりかわっていったものをも抱えた変わらないもの、として描かれてるように見える。
今視ている景色の中には、かつて消えていった景色があって、今視ている花の中には散ったり実ったり枯れたりした花がある。

死を内包する生の姿。みたいな。
怖い、というか、畏れのようなものを感じないこともない。
鉛筆のみで描かれた、ドアを開けて覗く構図の部屋の絵なんか、ちょっとドキッとした。でもちょっとだけ。
そういう仰々しい印象じゃなくって、印象としてはなんかこう、「無」なのね。
で、「無」の中にすべてがある感じ。


描写は不思議に軽やかな印象を受けた。
軽やかっていうとなんか違うかな。重くない。クリアで鮮やか。
初期作品なんかはこってり絵の具を盛り上げてごちごちざらざらの重厚なマチエールをつくってたりするんだけど、手間暇や観察に込められた情念みたいなものを感じないつーかな。

画家は透明になってる。対象へと向かう視線だけになって、自分は居なくなってる。みたいなふうに見える。


印刷やweb画像で観たときと印象がずいぶん違った。
分厚い絵の具の層はかけられた手数や時間を感じさせ、ごっちり重量のあるマテリアルな物量感。それがクリアな光線や鮮やかな描写を邪魔しない不思議なバランス感。へーえ。

描写は詳細なようで、そうでもない部分もあり、わりと大胆にざっざか描いてる中で、押さえるべき線、加えるべきタッチがぴたっと入る。的確さが気持ちいいくらい。
きちきち定規で測ったりしてるとことか、作品によっては職人的・技巧的で、制作途中のでっかい風景の絵なんかは銭湯の富士山ペンキ絵みたいな印象が感じられないこともない。


その感じは芸術性を損なうとかそういう意味ではなくって、そもそも芸術=自己表現ていう概念自体がごく近代からの考えであって、で、そういうアプローチ以外のとこから来てるってことで。
表された色や形や質感が、表された色や形や質感以外/以上のものではなく、風景なり人物なり静物がただそこにある。
そしてただそれがそのまま描かれているということに、いろいろな感慨(人によって違うだろうし、観る気分や環境によっても違ってくる)が感じられたりする。

磯江毅の絵では、(ものや人が)存在するということが大変な奇跡なように思える、という感慨があったけれど、アントニオ・ロペスの絵には、常に新鮮な驚きがある感じ。
長い時間みつめ続けているのに、初めて視るみたいに印象が鮮やか。目が馴れない。
すごく驚いて、おもしろがって楽しみながら描いてる感じ。


すごくよかった。もっかいくらい行こうかな。
「マルメロの陽光」ももっかい観たいんだけど、どっかで上映しないかなー。






カエデの花 [雑貨、風物]

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シロタんちはオットがカエデ好きなもので、カエデの木をかわいがっている。
ドクダミはぶちぶち抜くのに、隣んちから飛んできた種が芽ぶいたちびカエデは鉢に植え替えてめんこめんこするくらいにはひいきしている。

↑はオット実家からいただいたカエデの花。
苗木には「イタヤカエデ」ってタグがついてたんだけど、「ハウチワカエデ」じゃないの?、という意見もあり、いまだにどっちかわからない←調べろよ←いいじゃんどうでも。
「オオイタヤメイゲツ」か「ハウチワカエデ」かどっちからしいです。


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つぼみの状態。かわいー。右は葉っぱと種。



タグ:カエデ

筍のアク抜き [食]

そろそろ筍が出回る時期ですね。
シロタんちは筍が大好物なので毎年パンダになるかと思うほど食います。これをシロタ家パンダ化計画といいます、って毎年言ってるけどそんなにおもしろくないよねうんわかってる。

毎年の筍記事 →筍ご飯 →筍尽くし →筍料理ふた品 →今シーズンの筍 →今年も筍 →筍2012

筍はアク抜きさえしちまえば、煮物炒め物蒸し物焼き物揚げ物炊き込みと何にでも使えて意外と汎用性広いなーと思ってんだけどそのアク抜きのひと手間が面倒。
しかし食い意地が勝って、季節にはほぼ毎日アク抜きしてる。
面倒だけどまあ仕方ないのですわ。水煮のパックじゃ嫌なんだもん。



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穂先をばっくり切り落とす。包丁を研ぎに出しておくとストレスなくすぱすぱ切れてよいです。皮をむきやすくするため、切込みをいれます。上部は深く、下部は浅めに。


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水から煮るよ。できるだけでっかい鍋にたっぷり水を張り、筍沈めて米ぬか、唐辛子(なくてもいい)を in。
米ぬかは筍買うと付いてくるはずだけど、もしなければ米のとぎ汁 or 米をひとつかみぶっこむんでもベター、と言われるが、あんまりおすすめしない。米ぬかが一番です。米屋さんでくれる or 格安で売ってたりするよ。


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沸騰寸前くらいまで中~強火。沸騰しそうになったら弱~中火にしてぐつぐつ。小さい泡がぽこぽこ出るくらい。沸騰するとすごい泡だって吹きこぼれるので注意。鍋のそばにいた方がいい。筍の鮮度によるけど、30分~1時間くらいぐつぐつ。よーくアクを抜くには2時間くらい煮るほうがいいらしいけど、うちはあんま長々煮ないな。
浮いてくるからときどきつっついて沈め、上下を返してやったり面倒を見る。
鍋の蓋は少し開けて湯気の逃げ道つくってやるほうがよいと思います。


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筍の根に近い下のほうを竹串でさして、すーっと通ったらOK。茹で汁ごと冷ます。
この写真では筍が浮いてこないよう落し蓋をかましている模様。茹で汁にとっぷり浸かる状態に。


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冷めたら皮剥いてよく洗い、水にとって保存。
茹で汁は結構な濁りなので、三角コーナー用の不織布の袋で濾すとよいようだよ。うちでは庭の隅っこに捨ててる。
穂先のほうの皮むきは深追いしないように。柔らかい皮は姫皮といって味噌汁やスープの具、和え物とかするとおいしいです。
下部の固いとこも微塵にして肉団子に混ぜたり麻婆豆腐的な肉そぼろあんのアクセントに。かなり繊維が固いとこもすりおろしてダシとって濾すと味噌汁・スープ・煮物の煮汁によし。茶碗蒸しの卵液に加えるのがおすすめ。




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